大阪府内科医会 臨時総会
  
 11月26日(土)第15回大阪府内科医会医学会に先立ち、臨時総会が開催された。これは「中間法人」設立のための趣旨説明と会員の総意をうかがうためのものである。
 谷野冨貴子議長から会の成立が宣言され、山家健一会長から「なぜ、法人化するのか」と趣旨説明、定款説明、さらに法人化された曉には、こんな活動を行っていくという話しが展開された。
 大阪府内科医会の今後に期待感が高まってか、250人近くの会員が参集した会場は熱気に包まれた。
 その中で全員一致の賛成で「中間法人大阪府内科医会」は12月1日付で誕生することとなった。
 その後、循環器疾患に関して、臨床内科医の立場に立った貴重な2題の講演が行われた(講演内容は3面に掲載)。予定時間を30分近くオーバーしたが途中で席を立つ人もいず、講演会後の懇親会は、まるで設立祝賀会のような華やかさを見せていた。
会長挨拶
 緊急の臨時総会ということで、先生方、何事かと思われたことかと思いますが、色々な理由で今まで任意団体でまいりました大阪府内科医会をぜひ、法人化したいという気持ちになってまいりました。

 大阪府内科医会のこれまで

 本会は昭和28年に大阪内科小児科医会として発足した非常に歴史のある団体です。先代会長である樋口正大先生が17年間にわたって非常にご尽力され、大きな会に育て上げられました。
 その間、日本内科学会が内科学会認定医を設けるにあたり、臨床内科医にもその門戸を広げることとなりましたが、そのためには内科の単科としての標榜が条件となり、昭和62年に心ならずも小児科と分かれたわけであります。不思議なことに、それから会員数が伸び、一時は1000人近くとなりました。上部団体である日本臨床内科医会に認定医が確立され、さらに勢いを見せようとしていました。
 日本臨床内科医会は数年前より法人化したいと考え出し、しかし、そのためには認定医を持っていては具合が悪いということになり、認定医を一時凍結し、現在まで研修指定医という名称で運営されています。それに伴い会員数が激減し、大阪もその煽りを食う形となり少し減りました。

法人化に関する世間の動き 

 小泉内閣は公益法人に天下る官僚を閉め出すために、財団法人、社団法人などの新設を認めないこととなりました。代わって作られたのが中間法人です。さらに日本医学会の中に認定医・専門医協議会というのがあり、これが厚労省に働きかけて専門医に関しては広告をしても良いというところまでこぎ着けると同時に、法人化していない学会はその恩恵を受けられないという決議をしました。救急医学会、消化器外科学会などという由緒ある数多くの学会が任意団体として活動していましたが、専門医協議会に顔出しできないのでは都合が悪いということで、中間法人を呼称されるようになりました。これらの動きを見て、日本臨床内科医会も昨年、中間法人化したことは先生方のご記憶にも新しいことと思います。

大阪府内科医会は…

 大阪府内科医会としては、大阪において活動をしていく中で、色々な公的な場に顔を出さなければならないことがあります。インフルエンザの定点、行政や大阪府医師会との絡みなどにおいて、委員を送らなければならないような場合、任意団体から委員を送るということは特に行政の場合は非常に具合が悪いようです。いつまでもこのままの形ではまかり通らなくなってきました。また会員の先生方に何かもっと形のあるメリット、会員になって良かったなと思っていただけるようなものを作り上げようとする時にも、やはり任意団体では壁が立ちはだかり、法人化の必要性を切々と感じるようになってきました。
 日本臨床内科医会が法人化されたので、大阪府内科医会としてもそろそろ良い時期がきたのではないかということで、委員会を作り、理事会でも協議を重ね、ここにやっと形を見ることになってきましたので、本会に諮り、会員の皆さまの総意を得ることができたならば法人としての大阪府内科医会をスタートさせたいと考えております。

 法人化し何をするか…会員のメリットを考えて

  法人となって何をするのかということが一番大事なことであるわけですが、今後、一番の目は、会員の方を向いて、会員にどんなメリットがあるかということを常に考えた会の運営をしていきたいと考えています。臨床内科医である以上、新しい医学的知識が求められ、それに即した講演会を行っていく、これは従来からのスタンスと変わりません。さらに有志によって症例検討会といった会が開かれていると思いますが、大阪府内科医会に登録していただくことで催行・後援を認め、評価の対象となるものとしたい、大阪府医師会の生涯研修チケット制度にのれるものにと考えています。

 市民向けの活動−市民と会員の橋渡しとして

 市民講座は今年度、7回目を迎えますが、これは診療所以外で患者さんとお医者さんが直接向かい合って話し合える場であり、実際に触れ合っていただくことでまた、あのお医者さんのところへ相談に行きたい、といった有形のものとして作り上げたいと思っています。
 しかしこれではその日に参加される300人ほどの市民とだけであります。もっと輪を広げることができないかと考えたものが雑誌です。市民向けの健康情報誌を年4回(季刊)、1回10万部の発刊を予定しています。医学的な話しはもちろんのこと、食事、美容の話、さらに文化的な絵や詩といったものも掲載していく予定です。
 これらの活動を外から見ているだけでなく、実際に積極的に参加していただきたいと思っています。これからの医者は、こういった場で市民と語り合いながら、市民が今、何を望んでいるのかを察知し、その希望に叶うような医療を推進していただければと考えております。