大阪生活習慣病予防ネットワーク設立

  プロフェッショナル会員(医師)は大阪府内科医会会員の特権 ぜひ参加を
 
 急速な高齢化や食生活の欧米化、複雑な社会環境がもたらすストレスなどにより高血圧、糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病は増加の一途を辿り、動脈硬化性疾患による死亡数は第一となっている。昨今、動脈硬化性疾患の早期発見・治療という第2次予防では追いつかなくなり、第1次予防の必要性が叫ばれている。地域に根差した我々実地医家が、これに対して何をすべきかを考えた際に、内科医自身が生活習慣改善の必要性を市民に啓発することや、疾患予備軍の方々に対してより早期に通院を促し、適切な療養指導を行うことが大切であると思われる。
 また一方で、保険医療の縮小など我々を取り巻く医療環境は現在でも厳しいものであるが、さらに混合診療の導入なども取り沙汰されており、今後も悪化することが危惧される。これを打開する一法として、保険診療以外の機能性食品などのいわゆる代替医療にも医師自らが目を向けるべき時が来ているように思われる。また企業間では「医科向けトクホ」の開発が進んでいるとも聞き及んでいるが、これらが本当に臨床的に有用であるか、我々自身でも検証する必要がある。このような社会の動きを先取りして、このたび(財)住友病院病院長の松澤佑次先生を顧問にお迎えし、大阪府内科医会会員が中心となって生活習慣病の各分野の専門家、栄養士・看護師・薬剤師等々を構成員として生活習慣病予防ネットワークを設立し、生活習慣病予防に取り組む地域ネットワークを構築していくこととした。
  第一弾として 要医療被験者・未治療患者の相互紹介実施
ネットワークにプロフェッショナル会員として参画している総合医科学研究所と大阪府内科医会の有志会員との間でお互いに紹介し合うシステムである。
 総合医科学研究所とは大阪大学発バイオベンチャー企業(東証マザーズ:2385)で、主に大阪在住の生活習慣病の予備軍や境界域の市民を対象に、大手食品・製薬企業が開発した機能性食品をの「トクホ」申請のために臨床評価試験を行っている会社である。

 要治療患者の紹介とは

このスクリーニング試験の時点で、治療を要する患者が見つかることがしばしばある。総医研クリニックは臨床試験を行うクリニックであり、診療行為は行わないため、最寄りの医療機関に紹介することとなるが、安心して紹介できる医療機関の情報を今まで持っていなかったため、対応に苦慮していた。ネットワークに参加の医療機関を今後、紹介していこうというものである。

 被験者の紹介とは

 総合医科学研究所としては、「当面治療を必要とはしないが生活習慣病の予備軍または境界域で、食品試験に興味のある方」を広く募集している。臨床試験といってもあくまでも食品であり身体に害を及ぼす危険性は全くない。そういった意味では、薬の臨床試験よりも患者さんに対して勧めやすいかと思われる。