第22回日本臨床内科医会総会

来賓挨拶

  医療への信頼回復のため温かい医療の提供を
 
植松 治雄 日本医師会会長 
 

 植松日医会長には総会特別講演において、医療界の現状、それにどう対応すべきかという貴重かつ力強いお話をいただいた。特別講演の内容は次号にてお伝えするが、総会式典での来賓ご挨拶はその序章ともいえる会長の熱い思いが込められたものであった。
 
 日本の医療は今、非常に厳しい状況にございます。経済的には国家経済の悪化の下で、医療費抑制策がとられながら、今一番求められておりますのは、医療の安全と質の確保でございます。この相反する二つの命題をどのように解決するかということが、私たち医師会に課せられた大きな問題であろうと考えております。
 日本医師会としても一生懸命努力をしているところではありますが、医師会側の希望と意見、そしてまた国民の健康のための提言と政策を実現するためには、何をおきましても医療への信頼の回復が大事であります。そのためには第一線で働いておられます先生方の真摯なそして温かい医療の提供が基本となるわけであります。
 そういう意味では、臨床内科医会をはじめその他多くの学会、医会の活動に参加していただくことが大切なことであり、そのことによる生涯教育が大きな意味を持ってくるわけであります。
 卒後2年間の臨床実習が制度化されて本年で2年目であり、この方たちが地域医療の場にも研修に来られるということであり、先生方の中にも、これに対応していただく方々もあろうかと思いますが、専門医というものと、かかりつけ医、この機能は如何にあるかと考えた時、私は全人的医療が行える資質というものが最低限必要なものであろうと思っております。この2年間の卒後研修の必修化で目指すものがそこにあるとするならば、先生方の後輩への指導にも十分にお力をいただけることと思っておりますし、同時にその手本となるような診療をお願いしたいと思っております。
 非常に厳しい中でのこれからの医療改革ではありますが、先生方の色々なお力とご指導をいただきながら日本医師会も頑張ってまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 本日のこの総会が盛会裡に終了され、先生方の将来の明るい展望につながるものとなりますことを祈念いたしてご挨拶とさせていただきます。

 

来賓挨拶 
 
生涯教育の重要性を力説される
   

酒井 國男 大阪府医師会会長


 本日、第50回目の総会を迎えられましたこと、また、先週の土曜日には大阪府内科医会の担当のもと、日本臨床内科医
総会が盛会裡に開催されましたこと、心よりお慶び申し上げます。
 社会が今、求めておりますことは、医療安全と医療費抑制と言うことであります。医療安全に関しては、一番の基礎は個々の資質、そしてチームワーク、危機管理であろうかと思います。医療費抑制に関しては、私どもができますことは適切な医療が患者に通じ、それが結果として医療費の適正化に結びつくことであろうと思います。診療の場では医療費抑制のために何かをしない、何かを省くということは不可能であり、内科で言えば生活習慣病を中心とした適正な医療を行われるべきであります。そのために何が大切かといいますと、生涯教育、これを除いて語ることはできないほど重要であります。大阪府医師会の中には「生涯教育推進委員会」があり、月間、300近い研修会、講演会を行っております。大阪府内科医会には、これからもその中心として貢献をしていただきたいと願っておりますし、会員の先生方には「かかりつけ医」機能を通じて、一人一人の患者さんに適正な治療をしていただけますよう、心よりお願い申し上げます。