この1年間の行動を振り返って
大阪府内科医会会長 山家 健一

  日本医師会も植松会長となられ、執行部が生まれ変わり、非常に新しい息吹を持って動き始めておられます。植松会長は、かねてからおっしゃっておられました現在の医療行政の不具合、混合診療、株式会社の医療界への参入、公的医療保険の守備範囲縮小といったことに今、一生懸命取り組んでおられます。
 その中で、もう一つ大事なことは、自らを省みる姿勢をお持ちで、今の、やや国民から愛想を尽かされかけている医療の信頼を取り戻そうということにご尽力されていることです。大阪府医師会の酒井会長も、植松会長のご意志を継がれ、非常にその点に力を入れておられますが、大阪府内科医会としても、かねてからこのことについて力説してきたところであります。
 医師会といえば、一般国民から“欲張り村の村長さん”といわれているような時代がありましたが、植松会長により、それがいずれある日払拭され、やがて健全なる医療の促進に繋がっていくものと期待しているところであります。
 本日は決算総会でありますが、この1年間、行ってきたことを振り返ってみますと、自分を律するための、また自分の診療に役立つための講演会・勉強会を数多く行うとともに、市民と直接肌を接して、市民と語り合おうという姿勢を常に持ち続けてまいりました。今年度も「市民講座 女性と医師が語り合う会」を開催し、ここではフリートーキングやフロアからパネリストへのご質問をいただき、たいへん実のあるアクティブな会となりました。
 また大学の研究に参加するという活動も行っております。エビデンスがやかましく言われる時代になってきましたが、糖尿病の患者さんの場合、将来、梗塞になっていく可能性がある、それをアスピリンで予防することができないかという大きな問題について、厚生労働省からの研究費を受け、熊本大学、奈良県立医科大学、京都大学等で調査を始められています。大阪府内科医会もそこに参加、加勢させていただくことになりました。日常の診療において、これに該当するようなケースがございましたらご参加いただいて、5年後のフォローをお願いしたいと思います。
 さて、日本臨床内科医会は、法人化を目指して頑張っておりましたが、小泉政権の新しい法人許可は認めないという方針のため、苦慮しております。他方、日本医学会を中心とした各種の学会がそれぞれ認定医や専門医を持っていますが、その認定専門医の協議会では、そこに参加する各学会は、どんな形でも良いから法人組織でなければならないという厚生労働省からの指示を受けました。それまで任意団体であったさまざまな学会、例を挙げますと日本救急医学会、日本消化器外科学会というような、耳に馴染みのある立派な会だなと思われるものも任意団体として、認定医や専門医を持ってきていました。任意団体のままでは「広告規制緩和」のワクの中にはいることができないため、これらの学会は急遽、有限責任中間法人をおとりになりました。日本臨床内科医会もこの動きに倣いまして、有限責任中間法人をとるべく動き出しており、それが叶ったあかつきには、現在の研修指定医も大きくクローズアップされてくるのではないかと期待されます。
 このように色々なアクティビティーを持っております我々の会でありますが、先生方のおかげで非常に順調に1年間を過ごしてまいりましたことを感謝する次第でございます。
                                                 (6月12日:大阪府内科医会臨時総会挨拶より)